研究対象への無知・無理解
森は実験に用いるためのコンピュータゲームに対する基礎知識自体を持ち合わせていない。
講演において「テトリスはソ連の軍隊で人を殺すための教育の一つとして開発されたもの」「ダンス(1998年発売のDDRと思われる)や太鼓(2001年2月発売の太鼓の達人と思われる)のゲームは、2002年に私がゲーム会社に提言したことにより開発された」といったような、事実に反する発言も行っている。
『ゲーム脳の恐怖』において、RPGのことを「自分が敵に見つかって殺されないように敵陣に進入し、相手を威嚇しながら画面上で突き進んでいくというゲーム」と説明しているが、その説明は実際のところRPGというよりアクションゲームに近い。
『ゲーム脳の恐怖』の発行元であるNHK出版による著者インタビューにおいて、森は「ゲームはほとんどやったことがなかった。今でも実験のために少しやってみるくらい」としている。
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『脳を鍛える大人のDSトレーニング』(脳トレ)について、講演で「私だったら使わない。ゲームに頼るのはよくない。100円の小説を買って読む方がよい。」と発言した翌年に、毎日新聞のゲーム関連記事のインタビューにて「まだ実験を行っていないが、書くなどの動作で脳によい影響を与える可能性がある」と、実験対象となりうるものに対し実験を全く行っていないことを明かすとともに、場によって肯定したり否定したりと発言が対照的で一貫性を欠いている。
「ゲーム脳」という言葉や、「脳の異変」という脳神経学的な要素を、森自らが理解できない事柄に対して貼り付けるレッテルとして使用している。
プログラマの業務を「ただ画面を見ているだけ」といった偏見の目で見ており、それがゲーム脳研究の始点としている。